40代になると、一度は考えることがあります。
「このまま定年まで働くのだろうか」
仕事はある。
収入もある。
でも、ふとした瞬間に
この働き方をあと20年続けられるのか
50代以降、もっと自由な時間を増やせないのか
老後資金と今の生活、両方をどう守るのか
と考える人は多いと思います。
そんなときに気になりやすいのが、サイドFIREです。
サイドFIREは、資産収入と労働収入を組み合わせて生活する考え方です。
完全に働かないのではなく、働き方を少し軽くしながら生活の自由度を上げていくスタイルです。
ただ、ここで多くの人が最初に知りたくなるのは、
「結局、いくら必要なのか」
という数字です。
まず前提:平均資産だけでは判断しない
最初に押さえておきたいのは、平均資産だけで自分を判断しないことです。
J-FLEC(金融経済教育推進機構)の2025年調査では、単身世帯の金融資産保有額は
平均919万円、中央値130万円でした。
J-FLEC自身も、平均値は少数の高額保有層に引き上げられやすく、実感とズレやすいため、
中央値もあわせて見るべきだと説明しています。
二人以上世帯の2025年調査でも、金融資産保有額は平均1,940万円、中央値720万円でした。
この差を見ると、
平均=高く見えやすい
中央値=実感に近い
ということがよくわかります。
40代会社員がサイドFIREを考えるときも、
「平均より上か下か」だけで考えると苦しくなります。
むしろ大事なのは、自分の生活費・固定費・副収入でどこまで現実的に組めるかです。
生活費がいくらかで、必要資産は大きく変わる
サイドFIREを考えるときに最初に見るべき数字は、資産額よりも生活費です。
FIREの考え方では、よく「4%ルール」が使われます。
かなり単純化すると、
必要資産 = 年間生活費 ÷ 4%
という見方です。
生活費が月25万円の場合
年間生活費は
25万円 × 12か月= 300万円
必要資産は
300万円 ÷ 0.04= 7,500万円
生活費が月30万円の場合
年間生活費は
30万円 × 12か月= 360万円
必要資産は
360万円 ÷ 0.04= 9,000万円
生活費が月35万円の場合
年間生活費は
35万円 × 12か月= 420万円
必要資産は
420万円 ÷ 0.04= 1億500万円
つまり、生活費が月5万円違うだけで、必要資産は1,500万円変わります。
ここが、40代会社員が最初に知っておきたい現実です。
「いくら必要か」は、資産運用の腕前よりも、まず生活費の水準で大きく決まります。
なお、総務省の家計調査では、2025年の二人以上世帯の消費支出は月平均314,001円でした。
もちろん40代会社員世帯にそのまま当てはまるわけではありませんが、
「月30万円前後」という水準が決して非現実ではないことはわかります。
サイドFIREは副収入がある前提で考える
ここで大きく変わるのが、副収入です。
サイドFIREは完全FIREと違い、
「資産だけで暮らす」のではなく、
副業
配当
週2〜3日の仕事
小さな事業収入
などを組み合わせる考え方です。
たとえば生活費が月30万円でも、
副収入:月5万円
配当:月5万円
の合計月10万円があれば、資産から必要なのは
30万円 − 10万円= 20万円です。
年間では
20万円 × 12か月= 240万円
必要資産は
240万円 ÷ 0.04= 6,000万円
になります。
同じ生活費30万円でも、
完全FIREなら 9,000万円
サイドFIREなら 6,000万円
という差が出ます。
差は3,000万円です。
この数字を見ると、40代会社員にとって現実的なのは、
「いきなり1億円を目指すこと」よりも、
生活費を整え、副収入を月5万〜10万円作ることだとわかります。
40代会社員の現実ラインを3パターンで考える

ここからは、かなり現実的なシミュレーションをしてみます。
万円、副収入5万円
年間生活費:360万円
年間副収入:60万円
資産から必要:300万円
必要資産は
300万円 ÷ 0.04= 7,500万円
パターンB:生活費30万円、副収入10万円
年間生活費:360万円
年間副収入:120万円
資産から必要:240万円
必要資産は
240万円 ÷ 0.04= 6,000万円
パターンC:生活費25万円、副収入10万円
年間生活費:300万円
年間副収入:120万円
資産から必要:180万円
必要資産は
180万円 ÷ 0.04= 4,500万円
こうして見ると、40代会社員がサイドFIREを目指すときに本当に重要なのは
今いくら持っているか
生活費がいくらか
副収入をいくら作れるか
この3点です。
平均資産より大事なのは「家計構造」

私は、40代会社員がサイドFIREを考えるとき、
平均資産より大事なのは家計構造だと思っています。
たとえば、手取り40万円で
固定費:18万円
生活費:10万円
積立:7万円
なら、残るのは
40万円 − 18万円 − 10万円 − 7万円
= 5万円です。
この5万円が
追加投資
副業準備
急な支出
サイドFIRE準備
の余力になります。
逆に、資産がそこそこあっても、余白がない家計では不安は消えません。
だからこそ、40代会社員がサイドFIREを考えるなら、
- 生活費
- 固定費
- 副収入
- 余白
- そのうえで資産額
この順番で考える方が、かなり現実的です。
まとめ

40代会社員がサイドFIREを目指すとき、
「いくら必要か」という問いに対する答えは1つではありません。
目安としては、
生活費25万円・副収入10万円 → 4,500万円
生活費30万円・副収入10万円 → 6,000万円
生活費30万円・副収入5万円 → 7,500万円
生活費35万円・副収入なし → 1億500万円
くらいまで変わります。
つまり、必要資産を決めるのは
「資産運用のうまさ」より、まず
・生活費
・副収入
・家計構造
です。
私は40代会社員として、50歳サイドFIREを目標に家計と資産形成を数字で整理しています。
実体験と公的データをもとに、無理なく続けられる資産形成を考えています。
同じように将来のお金を考えている方の参考になれば嬉しいです。
参考データ
J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査2025年(単身世帯)」
J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査2025年(二人以上世帯)」
総務省統計局「家計調査報告 2025年平均」
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