新NISAが始まってから、投資に関する
情報は一気に増えました。
「オルカンだけでいい」
「NASDAQ100の方が増える」
「これからは高配当株だ」
「SCHDが最強」
SNSやYouTubeを見ていると、いろいろな意見が
流れてきます。
私自身も40代会社員として資産形成を進める
中で、何度も迷いました。
特に40代になると、20代・30代とは少し状況が
変わります。
教育費、住宅ローン、親の介護、老後資金、自分の退職時期。
考えることが一気に増えてきます。
だからこそ、新NISAでは「何を買えば一番儲かるか」よりも、
何のためにその商品を持つのか
を整理することが大切だと感じています。
新NISAは大きな制度だからこそ迷いやすい
金融庁のNISA特設サイトによると、2024年から
始まった新NISAでは、つみたて投資枠が年間120万円、
成長投資枠が年間240万円、合計で年間360万円まで
投資できます。
さらに、非課税保有限度額は生涯で1,800万円です。
成長投資枠だけを使う場合は1,200万円までとなっています。
この数字だけを見ると、とても大きな制度です。
仮に夫婦で活用すれば、単純計算で合計3,600万円の
非課税枠になります。
もちろん、すべてを埋める必要はありません。
ただ、40代会社員にとっては、この制度をどう使うかで、
50代・60代以降の資産形成に大きな差が出る可能性が
あります。
一方で、枠が大きいからこそ迷います。
「オルカンだけでいいのか」
「NASDAQ100も入れた方がいいのか」
「配当金がもらえる商品も必要なのか」
この悩みは、かなり自然なことだと思います。
私も以前は、商品ごとに「どれが一番強いのか」を
考えていました。
しかし、今は少し考え方が変わりました。
大事なのは、商品同士を競わせることではありません。
自分の資産形成の中で、それぞれに役割を持たせることです。
オルカンは資産形成の土台
まず、オルカンです。
代表的な商品である
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、
三菱UFJアセットマネジメントが運用する全世界株式型の
インデックスファンドです。
日本を含む先進国、新興国の株式に広く分散投資できるため、
資産形成の土台として考えやすい商品です。
私の中で、オルカンの役割は「守りながら増やす土台」です。
もちろん、株式投資である以上、元本保証ではありません。
世界的な株安になれば、当然大きく下がることもあります。
それでも、一つの国、一つの企業、一つのテーマに偏り
すぎないという意味では、40代会社員にとって非常に
分かりやすい選択肢だと思います。
40代は、まだ資産を増やす時間があります。
一方で、20代のように「失敗しても時間で取り返す」と
言い切れる年齢でもありません。
だからこそ、まずはオルカンのような広く分散された
商品を土台に置く。
その上で、リスクを取る部分を考える。
この順番が大切だと思っています。
NASDAQ100は成長を取りにいく枠
次にNASDAQ100です。
NASDAQ100は、NASDAQに上場する大型の非金融企業を
中心とした指数です。
アップル、マイクロソフト、エヌビディアなど、
世界的な成長企業が多く含まれることが特徴です。
日本では「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」
などを通じて投資する人も多いと思います。
楽天証券の情報では、同ファンドの管理費用は
年0.2035%とされています。
NASDAQ100の魅力は、やはり成長力です。
AI、半導体、クラウド、ソフトウェアなど、今後の世界
経済を引っ張る可能性がある企業にまとめて投資できます。
ただし、ここで注意したいのは、NASDAQ100はオルカン
より値動きが大きくなりやすいという点です。
上がる時は大きく上がる。
しかし、下がる時も大きく下がる。
40代会社員がNASDAQ100を持つなら、
「資産形成の主役」というよりも、
「成長を取りにいく攻めの枠」と考えた方がよいと
思っています。
私自身もNASDAQ100には期待しています。
ただ、資産のすべてをNASDAQ100に寄せるのは、
精神的にもかなり大きな負担になると感じています。
仕事をしながら投資を続ける会社員にとって、
毎日の値動きに振り回されすぎる投資は長続きしません。
だからこそ、オルカンを土台にして、
NASDAQ100は成長枠として保有する。
このように役割を分けることで、気持ちの面でも
続けやすくなります。
SCHDは将来の配当金を意識する枠
最後にSCHDです。
SCHDは、正式には「Schwab U.S. Dividend Equity ETF」という
米国ETFで、Charles Schwabが運用しています。
米国の配当株に分散投資するETFで、経費率は年0.06%と
されています。
日本では、SBIアセットマネジメントや楽天投信投資顧問から、
SCHDに投資する投資信託も登場しています。
たとえば、楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンドは
四半期決算型で、年4回決算を行う仕組みです。
SBI・S・米国高配当株式ファンドも、米国高配当株式への
投資を目的としたファンドとして注目されています。
私がSCHDに期待しているのは、「将来の配当金」です。
40代会社員がサイドFIREを考える場合、資産額だけでなく、
毎年どれくらいの現金収入があるかも重要になります。
たとえば、税引き後で年間60万円の配当金があれば、
月5万円の生活費補助になります。
年間120万円なら月10万円です。
月5万円、月10万円の配当金があるだけで、
退職後の心理的な安心感はかなり変わります。
もちろん、分配金は保証されていません。
株価も為替も変動しますし、分配金が減る可能性もあります。
それでも、資産を取り崩すだけでは不安がある人にとって、
配当金を意識した投資枠は一つの選択肢になります。
私自身、将来的にはサイドFIRE後の生活費の一部を
配当金で補うことを考えています。
その意味で、SCHDは「資産を増やす商品」というより、
「将来のキャッシュフローを作る商品」として見ています。
3つを比べるのではなく、役割を分ける
オルカン、NASDAQ100、SCHD。
この3つは、よく比較されます。
しかし、私は「どれが最強か」を決める必要は
ないと思っています。
それぞれ役割が違うからです。
・オルカンは、世界全体に広く分散する土台
・NASDAQ100は、米国の成長企業に期待する攻めの枠
・SCHDは、将来の配当金を意識するキャッシュフロー枠
このように分けると、かなり整理しやすくなります。
たとえば、毎月10万円を投資できるなら、
オルカン:5万円
NASDAQ100:3万円
SCHD:2万円
という考え方もあります。
もう少し守りを重視するなら、
オルカン:7万円
NASDAQ100:2万円
SCHD:1万円
でもよいと思います。
逆に、将来の配当金を重視する人なら、SCHDや
日本高配当株の比率を少し高める考え方もあります。
大切なのは、他人の正解をそのまま真似しないことです。
年齢、家族構成、住宅ローン、教育費、退職予定年齢、
現在の資産額。
これらが違えば、正解も変わります。
40代会社員こそ数字で整理したい
私は資産形成で大切にしていることがあります。
それは、
感覚ではなく数字で判断する
ということです。
「なんとなく不安」
「なんとなく増えそう」
「みんなが買っているから安心」
この感覚だけで投資をすると、相場が下がった時に
迷いやすくなります。
だからこそ、次の数字を一度整理することをおすすめします。
・現在の資産額はいくらか
・毎月いくら積み立てられるか
・年間いくら投資できるか
・生活費は月いくらか
・将来、配当金で月いくら欲しいか
・何歳で会社員を辞めたいのか
この数字が見えると、新NISAの使い方も変わります。
私の場合、2030年のサイドFIREを目標にしています。
そのため、資産を増やすだけでなく、退職後に安心して
生活できる現金収入や取り崩し計画も重視しています。
だから、オルカンだけでも、NASDAQ100だけでも、
SCHDだけでもなく、それぞれの役割を考えながら
組み合わせたいと思っています。
まとめ
新NISAでは、年間360万円、生涯1,800万円という
大きな非課税枠が用意されています。
だからこそ、焦って商品を選ぶ必要はありません。
大切なのは、最強の商品を探すことではなく、
自分の人生設計に合った役割を決めることです。
・オルカンは土台
・NASDAQ100は成長枠
・SCHDは配当金を意識する枠
このように整理すると、新NISAで迷う時間はかなり減ります。
40代会社員は、まだ資産を増やす時間があります。
一方で、老後資金、教育費、住宅ローン、親の介護など、
現実的に考えるべきことも増えてきます。
だからこそ、投資は勢いではなく、数字で整理する。
・自分にとって必要な資産額はいくらか
・毎月いくら積み立てるのか
・将来、配当金をいくら欲しいのか
この数字を一つずつ確認しながら、
新NISAを活用していきたいですね。
私も40代会社員として、迷いながらも一歩ずつ
資産形成を続けています。
同じように将来に不安を感じている方にとって、
この記事が新NISAの整理に少しでも役立てばうれしいです。
参考情報・注意点
参考にした主な情報です。金融庁は新NISAの年間投資枠360万円、
非課税保有限度額1,800万円、つみたて投資枠と成長投資枠の
併用可能などを説明しています。
オルカンは三菱UFJアセットマネジメントの公式ファンド情報、
NASDAQ100投信は楽天証券・Yahoo!ファイナンス掲載情報、
SCHDはCharles Schwab公式情報と楽天投信投資顧問・
SBIグループの公開情報をもとにしています。




