住宅ローンがある40代会社員でもサイドFIREは目指せるか|返済と資産形成のバランス

FIRE計画・ライフプラン

40代会社員がサイドFIREを考えるとき、
大きな悩みになるのが住宅ローンです。

資産形成を続けていても、住宅ローンが残っていると、
なかなか会社員を辞める決断はしにくいものです。

「住宅ローンが残ったままサイドFIREしても大丈夫なのか」
「繰上げ返済を優先すべきか」
「それとも低金利なら運用を続けた方がよいのか」

私自身も、40代後半の会社員として、2030年4月の
会社員退職とサイドFIREを目指しています。
ただ、住宅ローンがある状態で会社員を
辞めることには、やはり不安があります。

今回は、住宅ローンがある40代会社員でも
サイドFIREを目指せるのかについて、
返済と資産形成のバランスを整理してみます。

特定の住宅ローンや投資商品をすすめるものでは
なく、40代会社員としての実体験と考え方の記録です。

住宅ローンは最大級の固定費

サイドFIREを考えるうえで、
住宅ローンはかなり大きな固定費です。

住宅金融支援機構の「2024年度フラット35利用者調査」
では、平均総返済負担率は23.2%とされています。
総返済負担率とは、世帯月収に対して住宅ローンなどの
返済額がどれくらいの割合を占めるかを見る数字です。

たとえば、世帯月収が50万円で返済負担率が23%なら、
毎月の返済額は約11.5万円です。
年間では約138万円になります。

この金額は、家計にとってかなり大きいです。

会社員として安定収入があるうちは、
毎月の給与から返済できます。

しかし、会社員を辞めた後は、
この固定費の重さが一気に現実になります。

サイドFIRE後に毎月10万円以上の住宅ローン
返済が残っている場合、生活費に加えて
返済資金も必要になります。

つまり、住宅ローンがあるかどうかで、
サイドFIREに必要な資産額や退職後の
収入は大きく変わります。

生活費と住宅ローンを分けて考える

サイドFIREを考えるときは、生活費と
住宅ローンを分けて見ることが大切
だと
思います。

総務省の家計調査では、2025年の二人以上
世帯の消費支出は月314,001円
とされています。

これは平均値なので、実際の家庭によって
大きく変わります。

仮に、毎月の生活費が30万円だとします。
そこに住宅ローン返済が月12万円ある場合、
毎月必要なお金は42万円です。

年間では504万円になります。

一方で、住宅ローンがなければ、
同じ生活水準でも年間360万円です。

その差は年間144万円。
10年で1,440万円です。

この差は非常に大きいです。

サイドFIREでは、資産収入や取り崩し、
少しの労働収入を組み合わせることになります。

そのときに、住宅ローンが残っているかどうかは
大きな判断材料になります。

私自身も、サイドFIREを考えるようになってから、
資産額だけでなく「毎月いくら固定費が残るのか」
をかなり意識するようになりました。

住宅ローンは、家計の中でも最も大きい固定費の一つです。
だからこそ、感覚ではなく数字で確認する必要があります。

繰上げ返済か、資産運用か

住宅ローンがある場合、多くの人が悩むのが、
繰上げ返済をするか、資産運用を続けるかです。

金利が低い住宅ローンであれば、繰上げ返済せず
に投資を続けた方が、長期的には資産が増える
可能性があります。

一方で、繰上げ返済には精神的な安心感があります。

・ローン残高が減る
・毎月の固定費が軽くなる
・退職後の不安が小さくなる

このメリットは、数字だけでは測れない部分です。

私自身も、低金利だから運用を優先すればよい、
と単純には考えられません。

会社員としての収入がある間は、運用を続け
ながら住宅ローンを返済する選択が取りやすいです。

しかし、退職後は安定収入がなくなるため、
同じリスクを取り続けるのは難しくなるかもしれません。

大切なのは、金利だけで判断しないことだと思います。

・退職時期
・ローン残高
・手元資金
・生活費
・教育費
・老後資金
・リスク許容度

これらを合わせて判断する必要があります。

退職時点のローン残高を確認する

40代会社員がサイドFIREを考えるなら、
まず確認したいのは退職時点の住宅ローン残高
です。

・現在の残高はいくらか。
・毎月の返済額はいくらか。
・完済予定年齢はいつか。
・2030年や2031年など、退職予定時点で
 いくら残っているのか。

この数字を確認するだけでも、
サイドFIREの現実感は大きく変わります。

たとえば、退職時点でローン残高が3,000万円ある
場合と、1,000万円まで減っている場合では、
心理的な負担はかなり違います。

また、毎月の返済額が12万円残っている場合、
その返済を退職後の収入や資産取り崩しで
どうまかなうかを考える必要があります。

仮に退職後も毎月12万円の返済が続くなら、
年間144万円です。
10年で1,440万円です。

この金額をどう準備するのか。

配当や分配金で一部を補うのか。
退職後も働く収入で補うのか。
手元資金を厚めに残すのか。
一部繰上げ返済するのか。

ここを決めないまま会社員を辞めるのは、
かなり不安が大きいと思います。

住宅ローンがあってもサイドFIREは不可能ではない

では、住宅ローンがあるとサイドFIREは
無理なのでしょうか。

私は、必ずしもそうではないと思っています。

住宅ローンがあっても、生活費、返済額、資産額、
退職後収入のバランスが取れていれば、サイドFIREは
目指せると思います。

たとえば、毎月の生活費が30万円、
住宅ローンが12万円で、
合計42万円必要だとします。

そのうち、退職後の労働収入で15万円、
配当や分配金で5万円、資産取り崩しで22万円を補う。
このように分けて考えることもできます。

ただし、取り崩し額が大きすぎると、
資産が減るスピードも早くなります。

だからこそ、住宅ローンがある場合のサイドFIREでは、
完全に資産だけに頼るよりも、退職後の収入を少し
持つことが重要だと感じています。

サイドFIREは完全リタイアではありません。
少し働きながら、資産の取り崩しを抑える
考え方です。

住宅ローンがある場合は、この「少し働く収入」が
かなり大きな役割を持つと思います。

老後資金とのバランスも忘れない

住宅ローンを考えるとき、
老後資金とのバランスも重要です。

日本年金機構によると、令和8年度の標準的な
厚生年金額は、夫婦2人分の老齢基礎年金を含めて
月237,279円とされています。

もちろん、実際の年金額は働き方や収入に
よって変わります。

仮に老後の生活費が月30万円なら、
年金との差額は月約6.3万円です。
年間では約76万円です。

20年で約1,500万円。
30年で約2,300万円になります。

ここに住宅ローン返済が残っていると、
老後の不足額はさらに大きくなります。

退職時点では大丈夫に見えても、65歳以降の
年金生活まで含めて考えると、住宅ローンの
影響は長く続く可能性があります。

だからこそ、住宅ローンは現役時代だけの
問題ではありません。

サイドFIRE前後、そして老後まで含めて、
長い期間で考える必要があります。

私自身の考え

私自身は、住宅ローンがあるからといって、
サイドFIREをあきらめる必要はないと思っています。

ただし、住宅ローンを軽く考えるのは危険です。

資産額が増えても、毎月の固定費が大きい
ままだと不安は残ります。

特に会社員を辞めた後は、毎月の支出が
精神的な負担になります。

そのため、私が今後大切にしたいのは、次の3つです。

①退職時点の住宅ローン残高を把握すること
②手元資金を厚めに残すこと
③退職後も少し収入を得られる形を作ること

この3つが整っていれば、住宅ローンが残っていても、
サイドFIREの現実味は高まると思います。

反対に、資産額だけを見て、住宅ローンや生活費を
軽視してしまうと、退職後にかなり不安が
大きくなる可能性があります。

まとめ:住宅ローンは不安材料だが、判断材料でもある

住宅ローンがある40代会社員でも、
サイドFIREを目指すことは不可能では
ないと思います。

ただし、住宅ローンは大きな固定費です。

・毎月返済額
・ローン残高
・完済予定年齢
・退職時点の残高
・退職後の収入
・老後資金とのバランス

これらを数字で確認することが必要です。

住宅ローンがあるから無理と決めつける
必要はありません。

しかし、住宅ローンがあっても大丈夫と
楽観しすぎるのも危険です。

大切なのは、感覚ではなく数字で判断することです。

私自身も、2030年4月の会社員退職を目指しながら、
住宅ローン、教育費、老後資金、退職後収入を
一つずつ整理していきたいと思っています。

サイドFIREは、勢いで会社を辞めることではありません。

家族の生活を守りながら、将来の働き方を少しずつ
自由にしていくための準備だと思っています。

住宅ローンがあるからこそ、より慎重に。
でも、あきらめずに。

数字を確認しながら、現実的なサイドFIREを
目指していきたいです。

※この記事は、個人の家計管理と資産形成に関する
一般的な情報提供を目的としたものです。
特定の住宅ローン、金融商品、投資方法をすすめる
ものではありません。
住宅ローンや資産運用の判断は、ご自身の収入、
家族構成、生活費、リスク許容度に合わせて
無理のない範囲で行ってください。

合わせて読んでいただければうれしいです