50代で退職する。
そう考えるようになってから、資産形成の見方が
少し変わってきました。
以前は、とにかく資産を増やすことを
最優先に考えていました。
・新NISAを埋める
・米国株を増やす
・成長資産に投資する
・多少リスクを取ってでも、資産額を大きくしたい
今でも、その考え方が完全に間違っていた
とは思っていません。
会社員として毎月の給料があるうちは、相場が
下がっても生活費は給料でまかなえます。
むしろ、現役時代にある程度リスクを取らなければ、
50代退職という選択肢はなかなか近づいてこない
とも思っています。
ただ、48歳になり、2030年ごろの退職を少しずつ
現実的に考えるようになると、
「増やす資産」と同じくらい、
「減らす資産」も大事だと感じるようになりました。
今回は、50代退職を目指す48歳会社員の私が、
これから減らしていきたい資産と、逆に増やして
いきたい資産について整理してみます。
50代退職が近づくと、資産形成の目的が変わる
40代前半までは、資産形成の目的は
かなりシンプルでした。
とにかく増やす。
できるだけ早く資産を大きくする。
そのために、オルカン、S&P500、NASDAQ100、米国ETF、
米国個別株など、成長が期待できる資産を中心に投資してきました。
金融庁のNISA特設サイトでは、2024年からの新NISAに
ついて、つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は
年間240万円、合計で年間360万円まで投資でき、
非課税保有限度額は1,800万円と説明されています。
会社員にとって、この非課税枠はかなり大きな制度です。
私自身も、新NISAはできるだけ活用していきたいと考えています。
ただ、50代退職を考え始めると、資産形成の目的は少し変わります。
単に資産額を増やすだけではなく、
・退職後に使えるお金なのか
・毎月の生活費を支えてくれるお金なのか
・暴落時にも安心材料になるお金なのか
・年金開始までの空白期間を埋められるお金なのか
こうした視点が必要になります。
資産額が大きくても、すべてが値動きの大きい資産だと、
退職後はかなり不安になると思います。
会社員の今は、給料があります。
でも退職後は、毎月決まった給料がありません。
この違いはかなり大きいです。
私がこれから減らしたい資産
まず、これから少しずつ減らしていきたい資産です。
私が一番意識しているのは、勤務先株式です。
会社員として働いている以上、給料も賞与も
勤務先から受け取っています。
そこに加えて、資産まで勤務先株式に偏りすぎると、
会社への依存度が高くなりすぎます。
会社の業績が悪くなれば、賞与が下がるかもしれません。
評価が下がれば、年収も下がるかもしれません。
さらに株価まで下がれば、収入面と資産面の
両方でダメージを受けます。
これは、50代退職を目指すうえでは避けたいリスクです。
もちろん、持株会の奨励金などメリットもあります。
ただ、退職に近づくほど、勤務先株式は少しずつ減らし、
より分散された資産に移していきたいと考えています。
次に減らしたいのは、個別株やテーマ投資です。
私の場合、米国個別株ではTSLAやPLTRなどを
保有してきました。
特にTSLAは長期で応援したい気持ちもあり、
今後も一定額は保有するつもりです。
ただ、個別株は値動きが大きいです。
うまくいけば資産を大きく増やしてくれますが、
逆に大きく下がることもあります。
50代退職が近づくにつれて、個別株の比率が
高すぎる状態は避けたいです。
PLTRのように大きく上昇した銘柄については、段階的に
売却し、QQQMや高配当資産、現金などに移していく方針です。
また、テーマ型の投資も少し整理していきたいです。
AI、半導体、フィジカルAIなど、成長テーマへの投資は
魅力があります。
ただ、テーマ投資はタイミングによって大きく上下します。
退職後の生活費を支える資産としては、少し不安定です。
現役中は攻めの投資として保有してもよいですが、退職前には
比率を下げていく必要があると感じています。
私がこれから増やしたい資産
反対に、これから増やしていきたい資産もあります。
まず増やしたいのは、新NISAの長期保有資産です。
オルカンやNASDAQ100のような成長資産は、今後も
資産形成の土台として続けたいです。
ただし、すべてを成長資産にするのではなく、
高配当系の資産も組み合わせたいと考えています。
私が特に重視しているのは、SBI SCHDやSBI日本高配当
株式ファンドのような、配当・分配金を意識した資産です。
退職後の生活費を年間420万円、月35万円と考えた場合、
配当金の存在はかなり大きいです。
たとえば、税引き後の配当金が年間60万円あれば、
生活費420万円の約14%をカバーできます。
年間120万円なら約29%。
年間150万円なら約36%です。
配当金だけで生活するつもりはありません。
でも、毎月の給料がなくなった後、生活費の一部を配当金で
まかなえることは、精神的な安心につながると思っています。
次に増やしたいのは、現金です。
正直に言うと、私の現在の現金比率はかなり低いです。
総資産5,800万円に対して、現金・預金・
生活防衛資金は約3%前後です。
金額にすると、170万円から200万円程度です。
会社員として毎月の給料がある今は、
これでも何とか回せています。
ただ、退職後にこの現金比率ではかなり不安です。
総務省統計局の家計調査では、2026年5月分の二人以上世帯の
消費支出は1世帯あたり320,345円と公表されています。
もちろん平均値なので、住宅ローンや教育費、地域、家族構成
によって大きく変わります。
私の場合、退職後の生活費は月35万円、年間420万円を
目安にしています。
そう考えると、最低でも生活費1年分、できれば2年分程度の
現金や安全資産は持っておきたいです。
年間420万円なら、1年分で420万円。
2年分なら840万円です。
今の現金水準では足りません。
だから、50代退職が近づくにつれて、現金比率は
必ず引き上げたいと考えています。
債券や円建て資産も増やしたい
もうひとつ増やしたいのが、債券や円建て資産です。
これまでの資産形成では、米国株や米国ETFの比率が
高くなっていました。
米国株は長期では魅力があると思っています。
ただ、退職後の生活費は基本的に円で使います。
そのため、資産の多くがドル建てに偏りすぎると、
為替の影響を受けやすくなります。
円安のときは資産額が大きく見えます。
でも、円高になれば円換算の資産額は下がります。
50代退職を考えるなら、円建ての配当資産や
日本国債変動10年のような安全性を意識した
資産も、少しずつ増やしていきたいです。
日本年金機構によると、令和8年度の厚生年金の
標準的な年金額は、夫婦2人分の老齢基礎年金を含め
月237,279円とされています。
公的年金は老後の大きな柱ですが、私が53歳ごろに
退職すると、65歳まで約12年あります。
この12年間をどうつなぐか。
ここが一番大事です。
・50代前半から使える現金
・退職金
・配当金
・取り崩し
・60歳以降の企業年金や企業型DC
・65歳以降の公的年金
この時間軸を整理しながら、資産を組み替えていく
必要があります。
これからの資産配分イメージ
現役中は、まだ成長資産を中心にして
よいと思っています。
私の場合、2028年末までは新NISAの投資を
しっかり続け、総資産拡大を優先する方針です。
ただし、2029年以降は少しずつ守りを強めたいです。
イメージとしては、
・成長資産を少し減らす
・個別株やテーマ投資を整理する
・勤務先株式の比率を下げる
・SBI SCHDやSBI日本高配当を増やす
・日本国債変動10年や現金を増やす
・円建て資産を厚くする
この流れです。
50代退職を考えるなら、資産形成は
「攻め続けること」だけでは足りません。
増やす時期と、守る時期を分ける必要があります。
40代後半の今は、攻めから守りへ少しずつ移行する
準備期間だと思っています。
まとめ
50代退職を目指すうえで、これから私が減らしたい資産は、
・勤務先株式
・一部の米国個別株
・テーマ投資
・値動きの大きいサテライト資産
逆に増やしたい資産は、
・新NISAの長期保有資産
・SBI SCHDなどの配当資産
・SBI日本高配当などの円建て配当資産
・日本国債変動10年
・現金・生活防衛資金
です。
資産形成は、増やすことだけが正解ではありません。
退職が近づくほど、減らす判断も大事になります。
・どの資産を残すのか
・どの資産を売るのか
・どの資産を退職後の生活費に使うのか
・どの資産を老後まで残すのか
ここを考えないまま資産額だけを追いかけると、
退職前に不安が大きくなる気がしています。
私自身、まだ完全な答えがあるわけではありません。
ただ、48歳になった今、少しずつ資産の中身を整える
時期に入ってきたと感じています。
感覚ではなく、数字で判断する。
これからも50代退職に向けて、増やす資産と減らす
資産を冷静に見直していきたいと思います。
※この記事は、私自身の資産形成や退職準備に関する考えを
整理したものです。特定の金融商品をすすめるものでは
ありません。
投資には元本割れ、価格変動、為替変動、分配金減少などの
リスクがあります。
最終的な判断は、ご自身の家計、年齢、収入、退職時期、
リスク許容度に合わせて行うことが大切です。




