40代後半になると、資産形成について考える
機会が一気に増えてきます。
・新NISAで何を買うか
・老後資金はいくら必要か
・退職後も働き続けるのか
・サイドFIREは現実的なのか
私自身も48歳になり、将来の働き方や資産形成に
ついて、以前より真剣に考えるようになりました。
現在は会社員として働きながら、2030年以降の退職や、
自家焙煎コーヒー店の開業も視野に入れています。
ただ、40代会社員が資産形成を考えるうえで、
見落としてはいけない支出があります。
それが、子どもの教育費と親の介護費です。
投資で資産を増やすことは大切です。
しかし、将来発生する大きな支出を把握しないまま
資産運用だけを考えると、いざという時に不安が
大きくなります。
今回は、40代会社員が見落としがちな教育費と介護費
について、具体的な数字を使いながら整理してみます。
教育費は「高校・大学」で一気に重くなる
まず大きいのが、子どもの教育費です。
文部科学省の「令和5年度 子供の学習費調査」によると、
1年間にかかる学習費総額は、公立中学校で約54.2万円、
私立中学校で約156.0万円とされています。
高校では、公立高校で約59.7万円、
私立高校では100万円を超える水準です。
この数字を見ると、公立でも年間50万円以上、
私立になると年間100万円を超えるケースが
あることが分かります。
もちろん、これは全国平均です。
実際には、塾代、模試代、部活費、交通費、スマホ代、
受験料などが家庭ごとに追加で発生します。
我が家でも、子どもの進学が近づくにつれて、
教育費の重さをかなり実感するようになりました。
中学2年生の時点でも塾代は月5万円程度かかっており、
中学3年生になると月8万円程度まで増える可能性があります。
仮に塾代が月8万円だとすると、年間で96万円です。
これに学校関係費、模試、教材、交通費などが加わると、
教育費だけで年間100万円を超えることは十分あります。
さらに大学進学となると、金額は一段と大きくなります。
自宅から通える大学であれば、
家計への負担はある程度抑えられます。
しかし、下宿が必要になると、授業料だけでなく、
家賃、食費、光熱費、交通費、生活用品なども
必要になります。
たとえば、仕送りを月10万円とすると、年間120万円。
4年間で480万円です。
ここに授業料や入学金が加わるため、大学4年間では
数百万円単位の支出になる可能性があります。
教育費の怖いところは、ある日突然発生するの
ではなく、進学のタイミングに合わせてかなり
高い確率でやってくることです。
だからこそ、40代の資産形成では「投資で増やす」
だけでなく、「いつ、いくら必要になるか」を
見える化することが大切だと感じています。
親の介護費は読みにくい
もう一つ、40代後半から現実味を帯びて
くるのが親の介護です。
公益財団法人 生命保険文化センターの
2024年度調査によると、介護にかかった
一時的な費用は平均47.2万円、月々の
費用は平均9.0万円とされています。
さらに、介護を行った場所別に見ると、
在宅介護は月平均5.3万円、施設介護は
月平均13.8万円です。
介護期間の平均は55.0カ月、つまり約4年7カ月です。
月9万円が55カ月続くと、単純計算で495万円。
そこに一時費用47.2万円を加えると、
合計で約540万円になります。
もちろん、これは平均です。
実際には、要介護度、住んでいる地域、利用する
サービス、施設に入るかどうか、家族がどこまで
支援できるかによって大きく変わります。
私の家庭でも、親の介護について考える場面が
増えてきました。
要介護認定、デイサービス、兄弟間の連絡、
今後の生活支援など、お金だけではなく、
時間や気持ちの負担もあります。
介護で難しいのは、金額だけではありません。
・親本人の意思確認
・兄弟との役割分担
・通院や手続き
・施設利用の判断
・急に状況が変わる不安
教育費は、ある程度スケジュールを
読みやすい支出です。
一方で、介護費はいつ、どのくらい必要に
なるかが読みにくい支出です。
だからこそ、40代後半からは
「親に何かあったらどうするか」を、少しずつ
考えておく必要があると感じています。
教育費と介護費が重なる40代後半
40代後半の会社員がしんどい理由は、
教育費と介護費が重なりやすいことです。
・子どもは高校受験・大学受験に近づく
・親は70代後半から80代になる
・自分は会社で責任のある立場になる
・住宅ローンもまだ残っている
・さらに老後資金や退職後の働き方も
考えなければならない
このように、40代後半はお金の不安が
一気に重なりやすい時期です。
私自身も、総資産は少しずつ増えてきました。
ただ、資産が増えたからといって、
不安が完全になくなるわけではありません。
むしろ、教育費、介護費、住宅ローン、
退職後の生活費を考えると、
「本当にこのままで大丈夫か」と
感じることもあります。
ここで大切なのは、不安を感情だけで
受け止めないことです。
・数字にする
・時期を分ける
・優先順位を決める
この3つが大切だと思っています。
私が考える40代の備え方
私が大事だと感じているのは、
資産を目的別に分けて考えることです。
1つ目は、教育費や介護費に備えるお金です。
これは、数年以内に使う可能性があるお金です。
そのため、値動きの大きい投資商品ではなく、
現金や個人向け国債など、比較的安全性の
高い形で持つ方が安心だと考えています。
2つ目は、老後や退職後に向けた守りの資産です。
退職後の生活費を支えるためには、配当や分配金、
債券、国債、現金などをどう組み合わせるかが
重要になります。
3つ目は、将来の資産拡大を狙う投資です。
新NISA、インデックス投資、NASDAQ100など
がここに入ります。
長期で見れば資産拡大を期待できる一方、
短期的には大きく下がる可能性もあります。
40代は、まだ資産を増やす時期です。
しかし、20代や30代のように全力で
リスクを取るだけでは不安が残ります。
教育費と介護費という、避けられない
支出が近づいてくるからです。
だからこそ、私は「攻め」と「守り」を
分けることが重要だと考えています。
資産を増やしたい気持ちはあります。
しかし、家族の生活や親の介護に対応
できない状態で資産運用をしても、
本当の意味で安心はできません。
まとめ:40代は支出を見える化する時期
40代会社員にとって、資産形成はとても大切です。
しかし、新NISAや投資商品だけを見ていても、
将来の不安はなくなりません。
・子どもの教育費
・親の介護費
・住宅ローン
・老後資金
・自分自身の働き方
これらを一つずつ数字にしていくことで、
ようやく現実的な準備ができます。
教育費は、公立でも中学・高校で
年間50万円以上かかる可能性があります。
大学進学や下宿が絡めば、
さらに大きな支出になります。
介護費は、平均で月9.0万円、一時費用47.2万円、
期間は平均55.0カ月というデータがあります。
もちろん、すべての家庭が平均通りに
なるわけではありません。
ただ、何も知らずに不安になるより、
数字を見て準備した方が安心できます。
40代後半は、人生の中でも負担が
重なりやすい時期です。
だからこそ、焦って投資額を増やすよりも、
まずは教育費と介護費を見える化することが大切です。
資産形成の目的は、お金を増やすことだけではありません。
・家族を守ること
・親に何かあった時に対応できること
・自分自身の将来の選択肢を増やすこと
そのために、私はこれからも数字を見ながら、
現実的な資産形成を続けていきたいと思います。
※この記事は、個人の家計管理と資産形成に
関する一般的な情報提供を目的としたものです。
教育費や介護費は、家族構成、進路、地域、介護度、
利用するサービスによって大きく異なります。
実際の判断は、ご自身の家庭状況に合わせて
無理のない範囲で行ってください。




