新NISAは、40代会社員にとってかなり
大きな制度だと思っています。
私自身も、できるだけ活用したいと考えています。
金融庁のNISA制度では、つみたて投資枠が年間120万円、
成長投資枠が年間240万円、合計で年間360万円まで
投資できます。非課税保有限度額は1,800万円で、
成長投資枠はそのうち1,200万円までです。
普通に投資をしていれば、利益や配当には税金がかかります。
その税金が一定の枠内で非課税になる。
この差は、長期で資産形成をする人にとってかなり大きいです。
だから私も、新NISAは今後の資産形成の中心に置いています。
ただ、最近少し感じていることがあります。
それは、
新NISAを頑張りすぎるのも、少し怖い
ということです。
新NISAは良い制度です。
でも、良い制度だからといって、家計の余力を超えてまで
投資するものではないと思っています。
特に40代後半になると、20代・30代とは少し事情が
変わってきます。
・住宅ローン
・子どもの教育費
・親の介護
・自分の健康
・会社での評価や年収の変化
・退職後の生活費
こうした現実が、かなり近くなってきます。
今回は、48歳会社員の私が、新NISAでやりすぎないために
決めている3つのルールについて書いてみます。
ルール1|新NISA満額を目的にしない
1つ目のルールは、新NISA満額を目的にしないことです。
新NISAは年間360万円まで投資できます。
月にすると30万円です。
毎月30万円を投資できるなら、かなり大きなスピードで
資産形成が進みます。
私自身も、新NISAはできるだけ活用したいと考えています。
ただ、ここで気をつけたいのは、
満額投資できる人が正解ではない
ということです。
SNSを見ていると、
「新NISA満額」
「夫婦で年間720万円」
「最短5年で1,800万円」
という言葉をよく見ます。
もちろん、それができる家計はすごいと思います。
でも、すべての家庭が同じことをする必要はありません。
国税庁の令和6年分民間給与実態統計調査では、
正社員の平均給与は545万円、正社員以外は206万円と
されています。
この数字を見ると、年間360万円を投資に回すことが、
どれだけ大きな金額か分かります。
年収500万円台の人が、年間360万円を投資するのは
かなり大変です。
家賃や住宅ローン、食費、教育費、保険料、税金、
社会保険料を払ったあとに残るお金は限られます。
だから、新NISAは満額にこだわりすぎない方がいいと
思っています。
大事なのは、満額かどうかではありません。
無理なく続けられる金額かどうかです。
月1万円でも、月3万円でも、月5万円でも、
長く続けられるなら十分意味があります。
私の場合は、会社員収入がある今のうちに新NISAを
できるだけ進めたいと考えています。
ただ、それでも「満額にしないと失敗」とは
考えないようにしています。
・家計が苦しくなるなら、投資額を下げる。
・大きな支出がある月は無理しない。
・現金が減りすぎたら、いったん積立額を調整する。
この柔軟さは必要だと思っています。
ルール2|現金を減らしすぎない
2つ目のルールは、現金を減らしすぎないことです。
これは、最近かなり強く感じています。
投資をしていると、現金を持つことが少し
もったいなく感じることがあります。
現金は増えません。
インフレにも弱いです。
新NISAで投資した方が、長期的には資産が
増える可能性があります。
そう考えると、つい現金を削ってでも投資したくなります。
でも、40代後半になると、現金の大切さもかなり大きくなります。
私自身、現在の現金比率はかなり低めです。
総資産に対して、現金・預金・生活防衛資金は約3%前後です。
金額にすると、170万円から200万円程度です。
会社員として毎月の給料がある今は、これでも何とか回せています。
ただ、退職後を考えると、この現金水準ではかなり不安です。
総務省統計局の家計調査では、2026年5月分の二人以上世帯の
消費支出は1世帯当たり320,345円と公表されています。
もちろん、これは全国平均です。
実際の生活費は、住宅ローン、教育費、車の有無、
住んでいる地域、家族構成によって大きく変わります。
私の場合、退職後の生活費は月35万円、年間420万円を
ひとつの目安にしています。
年間420万円。
この数字を考えると、現金が200万円前後というのは、
退職後には少なすぎます。
1年分の生活費なら420万円。
2年分なら840万円です。
新NISAを頑張ることは大事です。
でも、現金が少なすぎると、相場が下がったときに
不安になります。
急な支出があったときも困ります。
退職後に暴落が来た場合、生活費のために投資資産を
売らないといけなくなるかもしれません。
これは避けたいです。
だから私は、新NISAを続けながらも、現金を減らし
すぎないことを意識しています。
投資効率だけを考えれば、現金は少ない方が
よいかもしれません。
でも、人生は投資効率だけでは回りません。
安心して生活するためのお金。
暴落時に売らなくて済むためのお金。
冷静に判断するためのお金。
現金には、そういう役割があると思っています。
ルール3|成長資産と配当資産の役割を分ける
3つ目のルールは、成長資産と配当資産の役割を分けることです。
新NISAでは、どの商品を選ぶかも大事です。
オルカンやS&P500のような広く分散された投資信託。
NASDAQ100のような成長性を重視する投資信託。
高配当株式や配当を意識したファンド。
それぞれに役割があります。
私の場合、資産を増やすための成長資産と、退職後の生活費
を支えるための配当資産を分けて考えるようにしています。
成長資産は、将来の資産額を大きくするためのものです。
オルカンやNASDAQ100は、長期で資産を増やす土台として見ています。
一方で、配当資産は、退職後のキャッシュフローを意識したものです。
私の場合、退職後の生活費を年間420万円と考えています。
この生活費に対して、配当金がどれくらいあるかはかなり大きいです。
たとえば、税引き後の配当金が年間60万円なら、
生活費420万円の約14%をカバーできます。
年間120万円なら約29%。
年間150万円なら約36%です。
配当金だけで生活するつもりはありません。
ただ、毎月の給料がなくなったあと、生活費の一部を配当金で
まかなえることは、精神的な安心につながります。
だから私は、成長資産だけに寄せすぎないようにしています。
もちろん、高配当資産にもリスクはあります。
株価下落もあります。
減配もあります。
為替の影響もあります。
高配当だけを追いかけると、資産全体の成長力が落ちる
可能性もあります。
だからこそ、成長資産と配当資産を分けて考える必要があります。
・資産を増やす役割
・生活費を支える役割
・暴落時に守る役割
・円で使える役割
同じ新NISAの中でも、すべての商品に同じ役割を求めないようにしています。
40代後半は「攻めすぎない準備」も必要
40代会社員にとって、新NISAは本当に大きな制度です。
私自身も、今後も続けていくつもりです。
ただ、48歳になって思うのは、40代後半からは
「攻めすぎない準備」も必要だということです。
20代や30代なら、暴落しても時間があります。
収入を増やす時間もあります。
投資期間も長く取れます。
でも、50代退職を考えている40代後半の場合、
退職までの時間はそこまで長くありません。
私の場合、2030年ごろの退職を考えています。
あと数年です。
そのタイミングで、資産のほとんどが値動きの
大きいものばかりだと、かなり不安になります。
だから、これからは少しずつ資産の中身も整えていきたいです。
・新NISAを続ける。
・でも、現金も増やす。
・成長資産を持つ。
・でも、配当資産も育てる。
・米国株を持つ。
・でも、円建て資産や債券も意識する。
このバランスが大事だと思っています。
まとめ
40代会社員が新NISAでやりすぎないために、私が決めているルールは3つです。
1つ目は、新NISA満額を目的にしないこと。
2つ目は、現金を減らしすぎないこと。
3つ目は、成長資産と配当資産の役割を分けること。
新NISAは、将来の選択肢を増やしてくれる大切な制度です。
でも、家計を苦しくしてまで満額投資する必要はありません。
現金を削りすぎてまで投資する必要もありません。
すべてを成長資産に寄せる必要もありません。
大事なのは、自分の生活費、家族構成、年齢、退職時期、
リスク許容度に合わせて使うことだと思っています。
私にとって新NISAは、不安を消す魔法ではありません。
・会社に依存しすぎないための道具です
・50代退職の選択肢を増やすための道具です
・将来の生活費を準備するための道具です
だからこそ、無理なく、長く、続ける。
感覚ではなく、数字で判断する。
これからも新NISAを活用しながら、やりすぎない
資産形成を続けていきたいと思います。
※この記事は、私自身の資産形成や新NISAの使い方に
関する考えを整理したものです。
特定の金融商品をすすめるものではありません。
投資には元本割れ、価格変動、為替変動、分配金減少などの
リスクがあります。
最終的な判断は、ご自身の家計、年齢、収入、退職時期、
リスク許容度に合わせて行うことが大切です。




