本日、新しいKindle本を出版しました。
タイトルは、
『資産5,800万円でも会社を辞められない』です。
かなり刺激的なタイトルに見えるかもしれません。
「5,800万円もあるなら、会社を辞めても大丈夫では?」
「それだけ資産があっても不安なの?」
そう思われる方もいると思います。
実際、私自身も資産形成を始めた頃は、
「5,000万円くらいあれば、会社を辞めるという選択肢が
見えてくるのではないか」と考えていました。
しかし、48歳になり、金融資産が5,800万円まで
増えても、会社を辞める決断はできませんでした。
なぜなら、退職を考えるときに必要なのは、
現在の資産額だけではなかったからです。
資産5,800万円は、そのまま使えるお金ではない
わが家の現在の生活費は、月平均で約35万円です。
年間にすると約420万円になります。
仮に53歳で会社を辞め、公的年金を65歳から受け取るとすれば、
給与がなくなってから年金が始まるまでに約12年間あります。
単純計算すると、
35万円×12か月×12年間=5,040万円です。
もちろん、退職後も配当収入や副業収入、退職金、企業年金
などがあります。
そのため、本当に5,040万円をすべて金融資産から
取り崩すわけではありません。
一方で、わが家には約2,500万円の住宅ローンが残っています。
娘の教育費もこれから必要です。
さらに、退職した翌年には、前年の会社員収入をもとに
計算された住民税や社会保険料の負担が発生します。
株式や投資信託として保有している資産は、相場が下落すれば
短期間で大きく減る可能性もあります。
つまり、
「金融資産5,800万円ある」
という事実と、
「今すぐ安心して会社を辞められる」
という状態は、まったく同じではありません。
本書では、私が会社を辞められない理由を精神論ではなく、
できるだけ具体的な数字に置き換えて整理しました。
2030年4月30日の退職を目標に計算しました
私は現在、2030年4月30日の退職を一つの目標にしています。
そのとき、私は53歳です。
ただし、
「2030年4月30日になったら、何があっても会社を辞める」
と決めているわけではありません。
株式市場が大きく下落しているかもしれません。
家族の状況が変わっているかもしれません。
教育費や住宅ローン、親の介護など、今の時点では正確に
予測できない支出が発生する可能性もあります。
だからこそ、退職日だけを先に決めるのではなく、
「どのような状態になれば、自分で退職を選べるのか」
を数字で確認する必要があると考えました。
本書では、53歳、55歳、60歳で退職した場合の違いや、
退職直前に株価が30%下落した場合など、複数のケースを
比較しています。
相場が上昇する前提だけで作った退職計画ではありません。
株価が下がった場合でも慌てて資産を売却せず、
退職を実行するのか、数年間延期するのかを自分で
判断できる計画を目指しました。
今回は28の図表を掲載しました
前回出版したKindle本は、これまで発信してきた内容を
まとめた集大成のような一冊でした。
一方で、完成後に読み返すと、同じような文章が続き、
読者の方にとって数字の違いが分かりにくい部分も
あったと思います。
そこで今回は、文章だけで説明を続けるのではなく、
合計28の図表を掲載しました。
たとえば、次のような内容です。
- 金融資産5,800万円の内訳
- 現在の資産と退職時に使える資産の違い
- 月35万円の生活費が資産に与える影響
- 住宅ローンと教育費が重なる時期
- 退職初年度に必要となる税金・社会保険料
- 退職時に現金700万円を確保する理由
- 53歳、55歳、60歳で退職した場合の比較
- 株価が30%下落した場合の資産推移
- 53歳から65歳までの「収入の空白」
- 2026年から2030年までに準備すること
図表は、ページ数を増やすために入れたものではありません。
文章を読んだあとに数字の関係を目で確認できるよう、
判断の節目に配置しました。
スマートフォンで読む場合でも、文章だけのページが長く続か
ないため、前作より内容を追いやすくなっていると思います。
巻末には「読者自身が計算する12の数字」を収録
退職できる金額は、すべての人に共通するものではありません。
資産額が同じ5,800万円でも、
- 毎月の生活費
- 住宅ローン残高
- 子どもの教育費
- 現金の保有額
- 退職金
- 年金見込額
- 退職後の収入
- 何歳で会社を辞めるか
によって、退職後の計画は大きく変わります。
そこで巻末には、「読者自身が計算する12の数字」を収録しました。
私の数字をそのまま参考にするのではなく、
ご自身の数字に置き換えて確認できる構成です。
資産形成を続けているのに不安が消えない方は、運用利回りや
将来の資産額ばかりを見ているのかもしれません。
私自身もそうでした。
しかし、退職後の不安を整理するために本当に必要だったのは、
「資産をいくらまで増やすか」だけではなく、
「毎年いくら必要で、どの収入で補い、どこまで減っても
計画を続けられるか」を確認することでした。
この本を読んでいただきたい方
本書は、次のような方に読んでいただきたい一冊です。
- 40代・50代で会社を辞めたいと考えている方
- 資産形成を続けているのに不安が消えない方
- FIREやサイドFIREに興味がある方
- 住宅ローンや教育費を抱えながら退職を考えている方
- 退職金や年金を含めた計算方法が分からない方
- 投資資産と退職後に使う現金を分けて考えたい方
- 会社を辞める時期を感情だけで決めたくない方
一方で、本書は「この銘柄を買えば資産が増える」
「5,800万円あれば必ず退職できる」と断言する本
ではありません。
投資の利益を保証する内容でもありません。
私自身の家計、資産、家族構成、退職計画を具体例として、
会社を辞める前に確認しておきたい数字を整理したものです。
Kindle Unlimitedでもお読みいただけます
『資産5,800万円でも会社を辞められない』は、
Amazon Kindleで980円です。
Kindle Unlimitedをご利用中の方は、追加料金なしで
お読みいただけます。
▼Amazonの商品ページはこちら
https://www.amazon.co.jp/dp/B0HCPB81ZV
今回の目標は、まず1,000ページ以上読んでいただくことです。
前作を出版したあと、思っていたほど読んでいただけず、
Kindle本を届ける難しさも感じました。
それでも、今回の本を作る過程で、私自身の退職計画が
以前より具体的になりました。
資産5,800万円という数字だけを見ていたときには分から
なかった不安も、一つずつ数字に置き換えることで、
「これから何を準備すればよいか」が見えるようになりました。
会社を辞めるか、続けるか。
その答えは、資産額だけでは決まりません。
大切なのは、会社や相場に退職時期を決められるのではなく、
自分と家族の状況を見ながら、自分で選べる状態を作ること
だと思います。
本書が、退職を考えている方にとって、ご自身の数字を
確認するきっかけになればうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
著者:ベンベン
ブログ:ベンベンの50歳サイドFIREへの道




